『低血糖症』は単に血糖値が下がりすぎることではないです。
血糖値の調節が乱れること、つまり、血糖値をコントロールできないということです。
通常、血糖値は食事をとれば穏やかに上昇し、その後下降します。
そして食後2~3時間には、もとの空腹時の血糖値に戻ります。
食事のたびに、そうした穏やかな血糖値の波形を繰り返すのが健康な人の血糖リズムです。
しかし、低血糖症の方は、食後の血糖値が短時間で急激に下がったり、血糖値の高低差が異常に大きかったり、食事をしても血糖が上昇しなかったりと様々な波形を示します。
それにより、下記のような不快症状に襲われます。
☑食後2時間後くらいに(特に午後)強い眠気を感じる
☑日中すごく疲れてうとうとしたり、ぼーっとしている
☑手足のしびれやふるえ
☑夜はなかなか眠れなくて、朝が起きられない
☑イライラしやすくなる
などです。
これらのパターンの低血糖症は、空腹時血糖・HbA1cは正常値を示すことが多いので、
健康診断や内科の検査の採血結果ではわかりにくいのです。
なので、上記症状ある方は採血結果が正常だからといって安心していけないかもしれません


血糖値が下がると、通常はアドレナリンやコルチゾールなど、血糖値を上げるホルモン(血糖上昇ホルモン)が分泌されます。
ところが、血糖値が急激に下がる状態が繰り返されることで、体調が悪い日が数日続くようになると(HAAF:低血糖による自律神経不全)、その反応が低下し、血糖上昇ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。
こうして、アドレナリンやコルチゾールの反応が低下すると、交感神経の亢進が起こりにくくなり、うつ的症状が現れてきます。心身ともにだるくなり、ストレスにも弱くなります。
これは、血糖上昇ホルモンが出ていない状態なので、さらに血糖値が下がる…という悪循環に陥ってしまいます。
隠れ低血糖が進行すると、やがて本当に血糖上昇ホルモンが出なくなってしまいます。
この原因として『副腎疲労(参考:副腎疲労ってなんだ?)』があります。
解決策としては、
☑ 糖質は控えめ(量は個人差がある)に、かつ最後に摂る
☑ タンパク質をしっかり摂る
☑ 間食をとる(良質なたんぱく質や脂質がベターかもしれません)
☑ 乳製品(カゼイン)、小麦(グルテン)を避ける
☑ 副腎疲労のケアを行う
などがあります。
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